(1)皮膚腫瘍
黒子(ほくろ)、しみ、いぼ、あざ、血管腫、粉瘤 等の各種良性腫瘍、基底細胞上皮癌、
扁平上皮癌、悪性黒色腫 等の悪性腫瘍。
⇒腫瘍の大きさ、場所、性質によって異なりますが、
切除手術、レーザー治療、皮膚剥削術(皮膚をけずる)、冷凍凝固療法などがあります。
(2)瘢痕(はんこん:きずあと)
⇒形成手術、皮膚剥削術が基本となってます。
また時には植皮手術が必要となる場合があります。
(3)腋臭症(ワキガ)・多汗症
わきの下のアポクリン汗腺の数が多い、あるいは腺の活動が活発なために
独特な臭いを発する遺伝性の疾患です。
いくつかの治療方法がありますが、
半永久的に確実な効果が得られるのは手術以外にありません。
手術にもいくつかの方法があり、それぞれに利点・欠点がありますが、
臭いや汗を抑えるのに最も効果があるのは、
直視下に(目で見て)アポクリン汗腺を取る方法(剪除法)であり、
当院では主にこの方法を採用しております。
まずわきの下の有毛部に局所麻酔(注射の麻酔)をし、しわに添って、4〜5cm切開を加え、
皮下を薄く剥離します。
切開部で皮膚を反転するとその裏側に多数のアポクリン汗腺が認められますので、
それをひとつずつ切除します。
最後に切開した傷を縫合します。
特別に危険であるとかむずかしい手術ではありませんが、
手間がかかるため1時間半〜2時間かかります。
術後1週間で抜糸を行いますが、その間毎日もしくは1日おきに傷の消毒が必要です。
また術後2週間は腕を極端に挙げたり、回したりしないようにする事が大切です。
車の運転や洗髪など日常生活にはほとんど支障はなく、
服の着替えに少し時間がかかる程度です。
もちろん入院の必要はありません。
汗腺にはアポクリン汗腺のほかにエクリン汗腺があります。
臭いや黄ばみの原因となるのはアポクリン汗腺から出る汗であり、
手術の主たる目的は臭いや黄ばみを取ることです。
エクリン汗腺の多くは皮膚内にあるため、手術によってすべてを取り除くことはできません。
したがって手術により臭いや黄ばみはほとんど無くなりますが、多少の汗は残ります。
長期的な唯一の後遺症は傷跡が残るということです。
しわに添って切開しますため、一般的にはかなりきれいな傷跡になりますが、
もし目立つような傷跡になった場合には、修正手術(瘢痕形成術)を行うことにより
ほとんどわからなくする事ができます。
(4)眼瞼下垂症(まぶたが下がる病気)
先天性のものと老人性のものが有ります。
○先天性眼瞼下垂症は生まれつき眼瞼挙筋(まぶたを上げる筋肉)の作用が弱いために生じ、
通常は片方です。
⇒主に眼瞼挙筋短縮術、筋膜などによる吊り上げ手術の適応となります。
○老人性眼瞼下垂症には、@皮膚性のものとA腱膜性のものとがあります。
老人性眼瞼下垂症は通常両側性であり、視野が狭く物が見にくくなったり、
上まぶたが重くうっとうしい感じがしたりします。
先天性のものと同様、手術により改善が得られます。
皮膚性の眼瞼下垂症は、年齢と共に皮膚が余って垂れ下がるために生じます。この場合、
よく行われるのは余った皮膚の一部を切除・縫合する方法です。
手術は局所麻酔(注射の麻酔)で行い、1時間程度で終了します。
腫れや内出血が引くのに10日間程度かかります。
傷跡は術後数ヶ月でほとんどわからなくなります。もちろんまぶたが引きつったり、
眼球に障害が残ることはありません。
腱膜性の眼瞼下垂症は、まぶたを吊り上げる筋肉(眼瞼挙筋)の腱膜が伸びてしまい、
まぶたが十分に上がらないために下垂した状態になるものです。
この場合は、皮膚切除と同時に伸びてしまった腱膜をたぐり寄せ、
短縮することにより改善が得られます。
若年者では、まぶたを強くこするくせのある人、コンタクトレンズを長期に装着している人で、
腱膜性の眼瞼下垂症を引き起こすことがあります。
また皮膚性の眼瞼下垂症の場合、
根本的な治療法ではありませんが、二重まぶたの手術でも改善が得られます。
この方法の最大の利点は、手術後の腫れや内出血が少ないことです。
特に埋没法(まぶたの皮膚に小さな穴をあけ、細い糸をかけるだけの方法)では、
手術後ただちに洗顔や化粧ができ、また傷の消毒も不要です。
社会の高齢化とともにこの様な手術を受けられる患者さんが当院でも増えてきています。
見た目はもちろん、まぶたの重い感じ、うっとうしい感じも軽くなってすっきりします。
視野が広がり、テレビが見やすくなったり車の運転がしやすくなるなど、
日常生活が快適になります。
眼科で白内障の手術を受け視力は改善されたが、まぶたが下がっているために
やはり物がよく見えないとの理由で治療を希望される方もおられます。
偏頭痛がひどかったのが術後なくなって良かったと言っていただいた患者さんもおられます。
(5)先天性異常
○口唇装(みつくち)などの、くちびるの異常。
○合指症、多指症などの手足の異常。
○小耳症、コップ耳、埋没耳などの耳の異常。
○外鼻変形、外鼻欠損、斜鼻、鞍鼻などの鼻の異常。
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